pirka cafe
長居してもらうカフェ
梁下で2.3mは辛い
「本がゆっくり読めるお店」「男性が気軽に入れるように」「白と木の茶」が主なイメージコンセプト。手荒な原状回復工事で荒々しいスケルトン、アスベスト撤去のため後施工の耐火被覆、低い天井高・・・なかなか手強く難しい条件の箱をベースに計画スタート。
まずは高さの克服。ただでさえ低い天井高(上階床下まで2.6m、大梁下で2.3m)にさらに天井をつくることは今時のお店にはちょっと。というわけで躯体の鉄骨は露出で決定。耐火被覆のままではチリチリで埃が落ちるので、塗装を吹付け固める作業が欠かせません。照明の設置場所と間仕切りの支えを兼ねて外周だけぐるっと天井(軒天井)を設けて木目のシート貼り。これで目的の高さ克服完成です。この部分でお店の雰囲気の方向性は決まり。
無駄に明るくならないよう直接照明を最低限にして、ダウンライトの光漏れが間接照明としても役立ってホンワリとした優しい配色の明るさになっています。
優しい配色 お気に入りの席
厨房は給排水設備が配管されるため床を上げざるをえません。天井も露出では保健所が手厳しくなるので設置。よって非常に天井が低くなってしまいます。幸い女性オーナーなので2.1m強の高さでもなんとかなるレベル。換気のためのフードやらを考えると理想の高さとは言えませんが。
作業場は極力明るく、でもオープンキッチンはお店の雰囲気にもつながるので気を使います。規模の小さなお店は一人で切り盛りする場合が多いので閉鎖的な厨房は難しく、客席の内装に合った厨房のスタイルが求められます。
客席は5人掛けカウンターと3人掛けカウンター、2人掛けコーナーとテーブル席、ソファ席、計18席。オーナーの希望するレイアウトを基本に構成しています。
一人で来ても、複数で来ても選べる席があるのはうれしいことです。私は窓際のカウンターか厨房に面したカウンター辺りでコーヒー片手に本を読みたいですが。。。
□内装工事一式
□工事期間:30日
□面積:約42平米(約12坪)
□東京都小金井市本町5-12-14-2F
□工事内容:軽鉄工事・PB工事・木造作工事・建具工事・塗装工事・左官工事・サイン工事・シート工事・電気工事・給排水工事・給排気工事・ガス工事